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カンスリの日々

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乙女が紡ぐ恋のキャンバス

ストーリー以下はネタバレが含まれる場合がありますので、ご覧の方はご注意ください。

というわけで、今回のレビューは乙女が紡ぐ恋のキャンバスです。

個人的な推奨攻略順は怜奈→千晴→アナスタシア→幸→紫月です。



乙女が紡ぐ恋のキャンバス 乙女が紡ぐ恋のキャンバス

STORY


主人公・瑞木信は、いつものように、頼まれたテレビ番組を録画しようとしていた。

しかし、電源をオンにした瞬間、凍りつく。

“女装した自分”が映っていたからだ。

よく見ると、それは自分そっくりの等身大フィギュア。

しかも、なぜかオークションに出品されており、今まさに入札が開始されようとしている。

諸悪の根源は、悲しくも実の姉・杷虎だった。

超有名なアーティストでもある杷虎は、画面を指さし凄惨に笑う。

「ハッ、おまえの女装に興奮して、早速、男どもが高値を付けはじめたぞ。

次はヌード写真でもいいな。ちょっと脱いでみろ」

危機感を覚えた信は、逃げるように家を飛び出してしまう―-―

杷虎に無理強いされていた女装のままで。

途方に暮れている信の前に、一人の少女が現れる。

「あなた……こんな夜遅くに、美術館の前で何してるの?閉館時刻ならとっくに過ぎてるわよ」

行く宛てがなく困っているのだと告げると、

親切にも、住み込みの仕事を紹介してくれるという。しかし―――

「はい、これ制服。入学手続き、済ませておいたから」

「えっ、入学?仕事は……」

奨学生として、女子寮でメイドをやってもらうけど、いいわよね?」

「!?」

良いはずはないが、今さら素性を打ち明ければ、ヘンタイとして通報されかねない。

その場しのぎに、深山瑞希と名乗ってしまう。

凰后藝術学園―――

名だたる芸術家・および画商の育成に特化した、お嬢様の通う女学園。

一人の女の子に、女装で出会ってしまったがために、

瑞木信―――いや、深山瑞希の女学生としての苦行が約束された。

家にも帰れず、姿を偽って生活せざるをえなくなった瑞希。

この先いったいどうなってしまうのか……!?


ensemble 乙女が紡ぐ恋のキャンバス オフィシャルHP STORY より 引用 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



・終わった時には満足感

プレイは、怜奈→千晴→アナスタシア→幸→紫月の順。プレイした順番でキャラクターがかわいくなっていった。シナリオ自体の出来で言えば、紫月、幸のルートはよい出来だっただろう。千晴ルートでは演出に首をかしげる場面が見られたり、全体を通してプレイしていくと怜奈が自己中心的なうるさいキャラクターとなっていくので、あまり好きになれなかったのが残念なところ。ただ、どのルートに行っても、主人公の瑞希ちゃんはかわいかったのでその点のみで買った自分としては作品として買ってよかったとは思う。


・瑞希ゲー

前項でも述べたが、このゲームは瑞希ゲーである。女装主人公の瑞希ちゃんをめでていけば、プレイ終了時にそれなりの満足感を得られるだろう。瑞希と幸、紫月はシナリオとも相まって、予想以上に非常にかわいく描かれており最後にプレイしたことも相まってクリア後にいい作品として頭に残ることとなった。

・声優さんの演技

主人公、深山瑞希を演じたのは、新人でまだ作品数も多くはない桐谷華さん。私は、穢翼のユースティア、はつゆきさくらなどで出会っているが、一番印象に残っているのは駄妹役を務めた春季限定ポコ・アポコだ。今作はそれと並ぶくらい印象の強いキャラクターで、この方がどんな役どころでもこなせるということを強く印象付けられた。そのほかにも、夏野こおりさんや有栖川みやびさんなど、バランス良く配置されており、キャラゲーとして比較的高いレベルでまとまっていたと思う。


・システム

システム的には前作(体験版)とそう変わった印象は受けなかった。タイトル画面の雰囲気など、処女作から変わらない雰囲気であり、わかりやすいと言えば分りやすいが、作品の押しとしては弱く、システム本体も、作品に合わせてより良いものへと変更、更新していくことが必要であると思う。音楽やキャラクターデザインなどはいいものなのだから、それを最高に生かせるものを作ってほしい。つまるところ、他メーカーと比べるとやや見劣りする部分が見られたということである。


・シナリオ問題

メインシナリオライターが、シナリオを改変されたことによって作品の質が下がったといったことが話題となった。ここで語るべきことかどうか迷ったが、私見を含めて語らせてもらいたいと思う。読みたくないかたは飛ばしていただいて構わない。

私が思うに、評価される作品は世に出たものである。世に出なかったものはいくらいい作品であれ、評価に値しない。平等な視点から判断ができないし、一人がよかったと言おうがそれが本当かどうか伝聞では判断がつかないからである。よって、出来上がり、発売された作品だけを見て評価するのが妥当であることは先述のとおりである。

そんなにいいシナリオだったのなら読んでみたかった、と思わなくもない。が、出来上がったシナリオだって、個人的意見だがそう悪いものではない。もちろんもっと良いものだってあるが、悪いものだってある。メーカーとしてはあまりよくない噂も前々からあったが、それとは無関係に今回の作品を見なければならない。

シナリオライターにとっては最高でも、メーカー側から見れば、求めているものでなかったり、分量や納期の問題などもあったかもしれない。そんな中でユーザーが満足する作品を世に出すことが求められている。また、世に出た作品に携わったものは、その作品に対して責任を持たなければならない。いくら不完全であれ、名前が出る以上は叱責を受ける対象であり、それを含めた契約である。ライターも自身ができる範囲で改良したといっていて、今回はその責任を果たしているように見えるが、叱責を受ける対象であることには変わりない。むしろ作品に対して傷をつけてしまった点に関しては、完全にライターの責任である。

制作側も、出来上がったシナリオに対して評判を悪くするような変更をするわけがないのだから、こちらの変更は
まあ仕方ないであろう。ディレクターの発言が事実であればがっかりするところであるが、売れる作品を作ることは個人的に悪いことだとは思わない。資本主義なのだからある意味当然である。面白い作品を作ってほしいとは思うが…。

よって立場的にはややメーカー寄りである。メーカに非がないとは言わないが、そういう制作過程を経ていたところで世に出てしまったものを変えることはできない。その作品に対する評価がライターへの評価でありメーカへの評価である。両者の言い分が出てくればまた立場も変化するであろうが、今のままならこれから変化することはないだろう。

個人的に楽しめた作品であったのに、水を差されてしまったのが残念で仕方がない。次回作は、問題が起きないようにしていただきたい。



以上、ややもやもや感がのこる乙女が紡ぐ恋のキャンバス感想でした。
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Re:birth colony -Lost azurite-

Re:birth colony -Lost azurite-(リバースコロニー ロストアズライト )

500年ほど過去、地球に5つの隕石が近づき、五大流星雨(5thスターレイン)と呼ばれる惑星規模の大災害が発生し、人類は住む場所を失い、地下や海底、または地表に作られた「アーコロジー」と呼ばれる建造物へと移住し、地球の環境が再生する日を待ち続けていた


---外は人の住めぬ不毛の地。

平和な箱庭であるアーコロジーに住む人々は、外への興味を失っていき、いつか帰る場所という意識を徐々に無くしそして自分の住む世界のみを見るようになる

舞台はアーコロジー「アクアリウス」
かつて国中立研究機関として建造された人工島は、「女王」と呼ばれる超高性能システムによってアーコロジーのほぼ全てを制御、管理されており、人々を収容するアーコロジーへと姿を変え、そして500年の年月を経て全く違う形へと変貌していた。

そこに住む青年、竜胆蒼司は貧しい者の住む外周区で生まれ育った孤児であった。彼は孤児院で恩師である青色をした女性と出会った。(名前はソア)彼女は博識で蒼司に多くの事を教えてくれたが、しかし彼女は蒼司とその姉を救い姿を消してしまった。

ソアを救えなかった蒼司は力を求めるようになる。
弱い子供の姿が許せず、この街で通用する力を

力を求め続ける蒼司は、それが正しいと信じていた。

そんな蒼司の前に、消えてしまった彼女にそっくりな少女が現れる。
---アズライト。

この日を境に歪みを抱えたアクアリウスは終わりを始めていく------。


ある都市伝説級の噂がアクアリウス中に渡り歩く。
アートを介して現われその持ち主にしか見えず、どんな映像記録にも残らないが知りたい事を何でも教えてくれるという謎の青い少女。
しかしその後はみな昏睡病と呼ばれる病を引き起こし身体は至って健康ではあるが意識は永遠に戻ってこなかった




「女王」の不調が囁かれる中、アーコロジーの生誕とアーコロジーの設立を祝う「女王祭」に湧き上がるアクアリウス。
メインイベントの1つとして、セルリアとアービノスの婚約披露宴が催される事になる
多くの貴族が見守る中、不意にセルリアに本意を問いかけるアービノスの傍に青い少女が現れる
彼の願いに応えるべくその強大な力を解放する青い少女。
アービノスに呼応して街中に無数に出現した青い少女は次々と昏睡病へと陥らせ治安を守るはずの「騎士団」も全く歯が立たず、アクアリウスは混乱を極める

そんな中、青い少女に唯一対抗できる力を持つ蒼司とアズライトは会場へ急行し青い少女の暴走を止めるべくアービノスを拳銃で打ち抜くがそれでも青い少女は人々を襲う。
アズライトは自らを犠牲にして彼女達を電脳空間の奥底へと封印。
事件は解決したが、アズライトの意識が戻る事は無かった-----





セルリア・セレスタイト


アクアリウス内での人類側の最高権力者、ベレンス・セレスタイトの孫娘。
まだ幼い頃にテロリスト達に議員、ベレンスを除くセレスタイト一族合わせて35名を人質に取られる
しかし女王の「テロリストを一人残らず捕らえるため、人質を犠牲にする」という冷酷な判断によりセルリアはモルグフ孤児院事件、そして側近の護衛によって助けられたがセルリア以外の人質は全員死亡。
セルリアは心に深い傷を負い、いつしか屋敷から出る姿は無くなっていた。
しかしある一件で蒼司とアズライトに出会い外の世界に興味を持ち、同じ学院に通い始める


アービノスが引き起こした事件から1年。
ノイエと共に青い少女を追い続ける蒼司達の元に、ベレンスが殺害された報が入る。
同時にアズライトと同じく一年前から昏睡状態だったアービノスの脱走を知った蒼司達は、再びアービノスを追うも、不意を疲れたノイエもまた、アービノスによって倒されてしまう。
セルリアが攫われた事を知った蒼司は、単身アービノスの待つ場所へ突入する。


そこで青い少女の侵食され、狂気と化したアービノスの悲痛な思いを知る蒼司達。
女王の判断は正しく、それゆえに500年もの間生きながらえてきたが、大のために切り捨てられる命をアービノスは是とすることは出来なかった。
もう後戻りは出来ない。女王というシステムを終わらせるため、再び往生へと向かうアービノスを追い、目覚めたアズライトと合流した蒼司とノイエは最後の決戦へと赴く。


激しい戦いの末、蒼司の銃弾を自ら受けるアービノス。
最後に正気を取り戻したのか。それともずっと前から正気だったのか?
彼はすべての決着を蒼司に託し、この世を去る。
アービノスの死により宿木を無くした青い少女は制御を失う。
今度こそ完全な形で青い少女を封印するため、アズライトは再び自らを犠牲にし封印。
それが役目だと蒼司を諭す彼女は、別れと共に笑いながら消えていった。



それから十余年---.
アクアリウスに暮らす少女ソラは、1人の青い少女と出会う。


ノイエブラウ・T・ミラー


別のアーコロジー・ステルングローブから来訪した使者。
アクアリウスの外交の為に派遣されたというのが表向きな名目でもう1つの目的があり、それはかつてアクアリウスで研究されていた「プログラム・アズライト」の所在を突き止める事。
蒼司、アズライトと行動を共にするのも関係が深いとされる青い少女と同じ力を持つ彼らを知る事で、その正体を見極める為でもあった。

アービノスの事件以来大きな進展も無く、地道な捜査を続ける2人だったが、
ある日、蒼司は偶然にも水面下で騎士団へ自分の捕縛命令が下っている事を知る。
罪状はベレンス・セレスタイトの殺害。
間一髪騎士団の追跡から逃れる事ができ、ノイエの助けを借りて真犯人がアービノスであることを突き止める。
1年前から昏睡病にかかっていたはずのアービノスの脱走と、ベレンスの殺害。
彼の目的を探る為、ハッキングを試みるノイエ。
情報を得る事はできたがそれは罠で、アービノスに自分の位置を知らせてしまい追われることとなる
自らを囮にアービノスと接触したノイエだったが、逆に青い少女に取り込まれてしまう。


翌朝、セルリア邸でノイエからの連絡を待つ蒼司の元にノイエからの一通のメッセージが届く。
指定のポイントに向かった蒼司の前に現れたのは、「青色」に侵食され青い少女に飲み込まれたノイエだった。
彼女のニンジャ以上の身体能力、高い電脳技術、そして青い少女の強大な構造体により圧倒される。
蒼司が青い少女に飲み込まれそうになる中「ソア」が目覚める。


ソアは1つのデーダを蒼司に託し、また自らを犠牲にして蒼司を助け、青い少女に取り込まれてしまう。
ソアの残したデータに指定された座標へ向かうと、そこには1年前から眠り続けていたアズライトの電子体が待っていた。
アズライトの口から青い少女の正体を告げられた蒼司は、あらたな青い少女をインターフェースとしてサイバーウォーカーとしての力を取り戻し、ノイエから「アズライト」(青い少女)をアンインストールする為、最後の戦いへと赴く。

アズライトの助けを借りて、蒼司は無事にノイエを助ける事に成功。
昏睡病を止めるため蒼司は「アズライト」のデリートプログラムを発動させる。


青い少女と共に消えていくアズライトの顔は穏やかでその最後の瞬間、蒼司とノイエは再会の約束を交わす----



竜胆瑠璃


蒼司と同じ「モルグフ孤児院」で育った義理の姉。
その孤児院の運営は順調であったが裏で人身売買をしていた事が発覚
閉鎖に追い込まれ蒼司と瑠璃は「藍玉」に引き取られ、現在は「桔梗ルリ」という名前で歌手として活動。
歌手になった理由は実の母親を探す事で未だ見つかっていない。

ロストアズライトの後青い少女の情報を得る為、旧時代の施設に潜入した蒼司達は、そこで「女王ラピスラズリ」の誕生の真実と瑠璃の出生の秘密を知ってしまう

偶然その場に現れた瑠璃はその事実を知ってしまい逃げるように駆け出した彼女の目の前に女王ラピスラズリが現れる。


女王は自らの限界が近づいてきている事、そして青い少女からアクアリウスを守る為に予備パーツである瑠璃にラピスラズリシステムの継承を迫る。

---女王を継承すれば死んでしまう
なんとかして瑠璃を助ける為、かつて瑠璃を見つけたという施設に向かう蒼司達。
しかし再び現れた女王ラピスラズリにより、逆に瑠璃が犠牲にならなければ青い少女によりシステム本体が侵食され機能を失い、アクアリウスが滅んでしまう事実を突きつけられる。
その言葉を裏付けるように急速に昏睡病が広まり始めた。
議会は女王の「昏睡病の停止、青い少女を封印、そしてラピスラズリ・タイプの不調の改善のため瑠璃をシステム内に組み込め」という要請に沿って事態の収拾にあろうとするが議長であるベレンス他、一部の議員による強固な反対により事態は膠着。


ベレンスは過去にテロリスト達により一家含む身寄りをセルリア以外無くしている。
助ける事もできたが女王の大のために小を捨てるという冷酷かつ正しい判断により死亡。
そんな過去を経験したベレンスはこの犠牲は是非とすることはとてもできる選択ではなかった。
だがベレンスが過労により倒れた事で事態は急転する。
議会は一気に瑠璃を犠牲を是非とする方向へ進み、また水面下では功を焦る議員の密命により、騎士団に瑠璃を拉致する部隊が行動を開始。


蒼司と離れたくない
しかし直に議会の決定により攫われ死んでしまう。
そんな思いが瑠璃を束縛し蒼司をひつように求め始める。


蒼司はゲンチアナの首領である藍玉に助けを求める。
蒼司の要請に「ゲンチアナとして協力する事はできない」と告げる
ゲンチアナ昏睡病で被害を受けており、議会の意向に背けばゲンチアナそのものが潰れかねない。
そこまでリスクを負ってまで瑠璃を匿う事は出来なかった。


そして藍理は瑠璃と外へ出かけるように急かす。


そう。
--ゲンチアナとして協力する事はできない


蒼司と藍理が会話をしてる間にもすでに騎士団が店を包囲。
それにいち早く気づいた藍理は瑠璃と蒼司を店から追い出し騎士団の追跡から逃がしていた。

すると出掛けた直後に騎士団が鈴花に乱入。
藍玉は首領として軍を動かさなかったが、藍理として、一個人の母親として彼らを逃がし、守ったのであった。
藍理は元々暗殺用のサイボーグ。序盤は圧していたが相手は重装備かつ戦闘慣れした集団。
負傷を負い、血みどろの戦いとなっていた。

蒼司は異変に気づきすぐさま鈴花に戻るがすでに事態は収拾。




騎士団を制圧したが藍理は致命傷を負い今にも死んでしまいそうな中、笑顔で息子達の帰宅を待っていた


瑠璃はこれ以上逃げ続ければ周りの人間に迷惑がかかってしまう事を知る


藍理によって逃げることが出来た蒼司達はセルリアの計らいでセレスタイト邸に匿われることとなる


鈴花銃撃戦で背後から糸を引いていた人物を特定したセルリアは蒼司を連れて議会へと乗り込む
藍理の策略もあり、すべての証拠を暴かれた議会員がセルリアに追求される中、すでに瑠璃は自らの意思で女王継承に向かったと宣言。

そんな瑠璃を止めるべく蒼司は議会を飛び出し瑠璃の元へ向かう。
瑠璃は蒼司が近くにいると決断が鈍ってしまうため、自ら蒼司を引き離していた。

女王のメインシステムルームにたどり着いた蒼司はアクアリウス中の全ての人間を敵に回してでも瑠璃を守り抜くことを宣言。

一番大事な人を、見殺しにして生きていけるなんて出来ないんだ!
死んでよかったなんて世界、許せるはずがないんだよ!


駆けつけたセルリアに銃を向ける









そんな蒼司を見て、瑠璃は背中からそっと抱きしめる。


ダメね。お姉ちゃんなのに、弟にこんな無理させて
私は蒼司のお姉ちゃんで……蒼司は、私の一番大事な人だから
そんな蒼司が、私を守ろうとして……傷つくのは嫌だから
だから、お姉ちゃんが守ってあげるね



継承される直前、ノイエから女王のクローンとして生まれたのではなく、ラピス・マーレの実の娘である事を知らされる。
本来予備パーツとして残されたのではなく、そうならない為に、未来の技術に期待し、必要が無くなった時に目を覚ます為に。
本当はただの1人の女の子として生きてもらう為に、コールドスリープさせられていたのであった。


死ぬ直前、長年の願いである親を見つける事ができ、そして本来の目的を知った瑠璃は

きちんと親が居た、愛されていた。そして完全に消えるわけじゃない。
それで大事な人を守れるのなら、良かった


女王を継承が始まった。
昏睡病は治まり、次々へ目を覚ます人々。
青い少女も、アズライトも、そしてソアも存在感が無くなっていた。




最愛の姉をなくし、いつの間にか膝をついていた蒼司の横に身体のあちこちを透けさせていた瑠璃が立っていた。



ただ、優しく蒼司の頭を抱きしめる
もしもこれから、蒼司が誰かを好きになったら。その時は私のことは気にしないで……大事にしてあげて。
蒼司だけでも、きちんと幸せになってね-----





PS。この後、アズライトとステルングローブの計らいにより、瑠璃は復活してます。
なんとなくこの展開で閉めたかった…!




アズライト


アービノスのハッキング事件より1年。
アズライトの電脳体を探し続けた蒼司は、アクアリウス中に「青い少女が現れた場合、こちらに知らせがくる」罠をそこら中に仕掛けており、うまく作動し、青い少女と遭遇。
蒼司達は1年で対青い少女用にカウンタープログラムを完成させていた。
しかし同時に蒼司自身はダメージを負うもののその力は強力なもので青い少女をデリートしかけていた。
青い少女を消しかける直前、昏睡していたはずのアービノスの乱入により事態は一変
シアンとセルリアに助けられ脱出。

アービノスは再び女王を狙うべく王城へ。
蒼司達は事前に察知しアービノスを止める事に成功。
しかし突然ベレンスが現れアービノスを殺害。
彼はプログラム・アズライトの宿主であり、アービノスを操っていた黒幕だった。


上位権限により全ての青い少女を操るベレンスはノイエを青色に落とす
絶体絶命のピンチの中、消えたはずのアズライトが現れ蒼司は一命を取り留める。

アズライトにより電脳空間に待避させられた蒼司は、ソアから「アズライト」の正体真実を聞かされる。
全てを知った蒼司は完全修復されたソアと共に青い少女へと立ち向かう。

どうして、あなたは……彼女だけを認めるの……何が、わたしの方が、もっときちんと、できているのに…
そういい残し、司令体は消えていった。


アズライトを無事に見つけ出したがすでに青に侵食されており、ソアはアズライトに全てを託し、その身を消滅させる。


アズライトと共にあることを決意し現実世界に帰還した蒼司。
セルリア達と合流できたのもつかの間、ベレンスはアクアリウス中に広がる放送を使い過去に女王の判断により無くなった家族の話を交え、女王のよる統治からの脱却を宣言する。

ベレンスの行動を阻止する為に、蒼司とシアンは青い少女に侵食されていたノイエを、セルリアはベレンスを止める為にそれぞれの戦場へと赴く。
そして、瑠璃は限界を迎えた「ラピスラズリシステム」の新しい女王となる為、その意識を電子の海へと溶かした。
無事ノイエを救いベレンスを殺害した蒼司達だったがあと一歩のところで青い少女を逃がしてしまう。
全てに決着をつける為、蒼司達は、ノイエが乗ってきた航空機「ヴァイスリンドヴルム」を借り、通信衛星へ逃げた司令体を負う。

しかしアクアリウスの女王の防衛反応を受けてしまい、瑠璃が抑えつつも攻撃を受けるが、ノイエの姉のキャロル達の協力により無事に衛星にたどり着く。(ここで出でくるキャロルと千尋は前作の登場人物)
司令体を消滅させる予定だったが、蒼司はプログラム・アズライトの本来の目的である、

世界中の誰かを助ける為、誰かの役に立つ為---

そんな誰しも幸せになる願いのもと、ラピス・マーレにより作られが、未完成だった為に人々に悪い方向にたまたま向いてしまった彼女達を消す事は出来ない。
アズライトから生まれた物を…否定なんてできない。

彼女達を受け入れる。
そう決めた蒼司は彼女達を引き受けたが世界はプログラム・アズライトを危険なものと判断し、衛星ごと抹消する為にミサイルが放たれる。
危険因子の唯一のマスターとなった今、世界に蒼司の居場所は無い。



泣きすがるアズライトをノイエの元に強制転送した蒼司はプログラム・アズライトと共に最後のときを迎える。
蒼司・ケーラムの英雄的活動により事件は終結へと向かった。








というのが表向きの説明で、蒼司は間一髪ミサイルから逃げる事に成功していた
蒼司と■■■は秘密裏に世界のどこかで昏睡病にかかっている人を探す為、世界中を飛び回る。


プログラム・アズライトは人々の為に、世界中の人々の為に作られた、電脳を人の意思で制御するシステム。
しかし完成する日は訪れず封印される。
プログラム・アズライトはオリジナルである■■■を参考に独自の適応を始め、青い少女へと変わってしまった。
逡巡を抱える■■■を蒼司は幸せにする。
そんな生きがいを持った彼は、■■■を世界中に連れ出す
楽しい旅行の始まりが訪れる。


アズライトという名前を捨て、新しい名前で、新しい世界を歩いて行く。







  葵。








終わりです。
共通ルートが結構長いんですよね。
でも楽しめましたよ!うん。
瑠璃√がまじで感動した…瑠璃だけ長くなっちゃったしね…
アズライト√も楽しかったけど瑠璃√が一番最高でした
戦いは結構あったんですが電脳体同士の戦いがほとんどだったので戦い自体は地味ですね

総評:楽しかった!

続編が出たらまたやりたいです

恋神 -ラブカミ-

一言でいえば、そつなくまとまった作品。


激戦が予想された10月に発売されたゲームの一つ。

発売前の段階では、恋チョコ、キサラギに少々遅れをとった印象があった今作。

制作メンバーが大きく入れ替わったPULLTOPの方向性となるのかという思いも個人的にもっていたが・・・。


今回は「クラスメイトは神様だ」というキャッチフレーズでの展開。

作品の質としては悪くないはずなのですが・・・。

どの要素をとっても、平均より少し上、くらいでまとまってしまっているのでしょうか。

突き抜けたところがあまり見受けられないんですよね。

そのせいか小さくまとまった印象を受けましたね。


シナリオの量はどのルートにも均等に割り振られてる感じ。

体験版で印象的だったツクヨミですが、ヒロインの一人としておさまってしまいましたね。

印象的なのはサブキャラクターたちの印象が非常に強いこと。

人気投票1位のイワナをはじめとして、みことやアマテラスなど、目立つキャラクターが多かった。

この作品もキサラギ同様複数ライターだが、個別に入っても出てくる量が減ったとは感じなかった。

また共通そのままの雰囲気でシナリオが展開していったのも好印象。

内容は基本的に日本神話の内容にアレンジを加えてといったところでしょうか。

おおざっぱすぎて表現があっているのかどうかというのはまあおいておくとして・・・。

テキストはすらすら読めるし、神話についても詳しく知らないとわからない、

ということはないので気にしなくて良いかと。

どのルートをとっても、そつなくまとめたなあ・・・。という印象が残ります。

ゆのはな、かにしのレベルを求めてると肩透かしを食らいそうです・・・。

ただ、キャラクターたちの個性が非常によく描写されていますね。

これはどのシナリオとってしても言えることで、

物語全体を通してそれぞれのキャラクターがシナリオを明るく保っています。


私の印象としてマイナスポイントだったのは、主人公の性格です。

猪突猛進、といえばいいのでしょうか。

ヒロインの日tロリに言わせれば「バカ」。

まっすぐなのはいいのですが、少々行動に突拍子がなさすぎます。

ヘタレよりははるかにましなのですが、こちらでも違和感があります。

確かにその行動が最善なのかもしれませんが、ほんとに何も考えないので。

リスクをまったく考えずに行動するのは人間らしくないというか・・・。

雨が降ってる、でも・・・。

というようにワンテンポ置くだけでも印象は違っただろうなというのが私の見解です。


絵は特に気になることはありませんでしたね。

ツクヨミの一番最初のCGが幻想的で好きです。

音楽ですが、ボーカル3曲はどれも良い出来です。

個人的には挿入歌がおすすめ。

BGMを含め独特な感じの曲調ですが、作品に見事にマッチしています。

少ないという印象は受けませんでしたが、もっといろいろなのを聞きたかったです。

前述のとおり、キャラクターは個性豊かでにぎやかですね。

イワナをはじめとしたサブキャラが物語を引き立ててましたね。

惜しむらくはルートがないこと。

短くてもいいので作ってあるとなおよかったかなあと。


さて、点数おば。

シナリオ     18/30点

音楽        17・20点

グラフィック   16・20点

システム     15・20点

キャラクター    9・10点

おすすめ    60・100点

計        135/200点




おすすめが低いのは、「印象に残らない作品」だったからですね。

何か突き出た部分があれば、という作品でした。




それでは・・・・・・・・・・

キサラギGOLD☆STAR

どうしてこうなったといいたい作品。

残念なことにキャラクターの良さをシナリオがすべて消し去っていますね。

プロローグから伏線がやたら目ったら出てきます。

体験版でもプレイできるのですが、その時から疲れる文章だとは思っていましたが・・・。

シナリオ次第では大化けすると思っていましたが、

逆の意味での大化けですねこれは・・・。

シナリオ自体もよくある萌えゲーのテンプレみたいなもののはずなのですが・・・。


さて、プロローグからルート選択に移ると、プロローグまでの雰囲気が一転します。

唐突にルートごとに出てくる新しいキャラクター。

そして出てこなくなる幼馴染たち。

ルートによって印象に差のあるシナリオ。

そしてルートごとに登場キャラクターを増やすのはあまり褒められた方法とは言えないと個人的に思っています。

物語がまとまらなくなる原因となってしまうことが多々あるからです。

さて、少々話がずれましたが・・・。

このシナリオで「まとまっている」という評価がレビューサイトから散見されます。

が、私に言わせてもらえれば、ひどいレベルの作品だと思っています。

まず、TRUEシナリオへの分岐。

これがルート分岐前のプロローグ場面にあることから、

伏線を強引に押し込む形になってしまっていて物語の展開の印象を悪くしています。

個別ENDとTRUEENDのつながりもいまいち。

このゲーム内で比較的完成度の高いルートである命、翼ルートはTRUEとは一線を画していて

まったくといっていいほどTRUEへのつながりがありません。

完全に個人の話になっています。

TRUEへつながりの深い沙弥、いちかのルートは完成度がいまいち。

沙弥のルートはイベントごとがぶつ切り感があって、読んでいて違和感がありました。

いちかルートは立ち絵、CGともにあまりよろしくないですね・・・。

シナリオについても決断の契機などいまいち弱いかなという感じ。

ここからはネタバレが入ります。



さて、いろいろ言いたいTRUEEND。

これがまとまっていてこその作品だと私は思っています。

黄昏のシンセミア、片恋いの月やFORTUNE ARTERIALなど、

TRUEENDと呼ばれるルートでしっかりと伏線が回収できていればよくまとまっていて、

かついい作品といわれることが多々ありますが。

この作品について言わせていただけば、作っていたもののバランスをすべて崩してますね。

しかし、設定自体はあったような感じですね。

おそらくシナリオを削るか何かしたのだと思われますが・・・。

正直そのせいで印象が最悪ですね。

まず、沙弥をはじめとする月の人が一体何なのか一切言及がないこと。

これは物語の根幹をなすものであり、説明不足とかそういう問題ではないでしょう・・・。

沙弥の地球に来た理由と月に帰る理由も言及はあるものの断片的過ぎて理解できません。

そして二見の出自。

これは作中で言及されているように、もともと新田家の子供ではないようです。

そして、いくつかのルートからもわかるように月の力を持っていますね。

これは設定上腕輪の力と取れないこともないですが、

力が弱くなっていることなど作中の話を踏まえるとしっくりきません。

よって二見も月の人である、と考えるのが妥当だと思われますが、こちらも説明がありません。

その他説明不足なことが多すぎてユーザーをなめているとしか思えません。

しかし、上記のことなど、推測できるくらいに伏線が用意されていることを考えると、

プロットの段階ではあったのに削られたと考えるのが妥当なのかなと思います。

しかしそれで物語が締まらなくなっては本末転倒だと思うのは私だけではないはずです。


さて、TRUEENDの進め方にも言及しましょう。

このルートは瞳の夢と二見の夢、そして二新田家の過去。

一切恋愛が絡んでこないこのルート。

CGも主人公の立ち絵みたいな奴とEDのよくわからない各キャラ1人の絵。

これしかないとか正直何のためのルートだかわかりませんね。

個人的に言わせてもらえれば、

TRUEと沙弥ルートは1つにしたほうがまとまりとしてよかったのではないかとさえ思えてきます。

そこまで何もないルートです。

いつまでも6人一緒、という夢は何となく予想がついていましたが、

6人の輪から出ていくのは読んでいる限りいつでも二見だったりしますしね・・・。

設定に言及しないことでシリアス展開を避けたのでしょうが、

これでは作品として完結しているとは言えないですよね。

FDなりなんなりで補完するつもりなのか知りませんが、

もう少し「物語を作っている」という自覚を持ってほしいです。

これはほかのきちんと作っているメーカーに対する冒涜ともいえます。


システム面では、音割れがひどいですね。

これは本当にどうしてこうなったと言わざるを得ない。

これほど音が割れちゃうとやる気をそがれますね・・・。


まとまりませんが、点数見ていただければ何となくはわかるかと。

そんなわけで点数。

シナリオ     8/30点

音楽       16/20点

グラフィック   12/20点

システム    11/20点

キャラクター   8/10点

おすすめ   40/100点

計        95/200点


推奨攻略順

個人的にTRUEのルートがあるので

沙弥→いちか以外→いちか→TRUEですね。

ただそもそもキャラクターにしかいいことがないのでプレイ自体をお勧めしませんが・・・。

直接行っていただければ詳しく理由を説明いたします。

ネタバレをどこまで入れていいものか悩んだ結果、

中途半端なレビューというか感想になって締まっていますが・・・。


とりあえずこんなところで





それでは・・・・・・・・。

真夏の夜の雪物語 -MIDSUMMER SNOW NIGHT-

各ストーリーはパラレルワールドの世界になっているようです。

ヒロインにはそれぞれ違った謎や秘密があるので面白いです(≧▼≦)それぞれのヒロインをクリアしてから...優樹菜ルートで全ての謎ににつながるという、けっこい面白いような話の繫ぎ方なので、けっこう満足な仕上がり[わーい(嬉しい顔)]
優樹菜だけは、全パラレルワールドにつながっているという設定のようである。

リボーンでいうユニや白蘭みたいなキャラですね(爆)

ただ、ゲンジツ編では謎が謎のままで、ゲンソウ編では謎が解明はされていくのですが、シリアスな展開の良いというか、気持ちのいい終わり方ではないので、後味が悪いかもです。

けど愛菜ルートはちと自分的に好きな話だったりするのでやってみるのはおススメでし[ぴかぴか(新しい)]

CGを全部見るにはBADまで全部クリアしないと見れないようですねA^_^;)しかしBADの数は多いのでけっこうヘコタレソウな気分になりますねwwwしかしパパさんや双子のキャラたちが漫才風に解説してくれたりしてくれるので、BADでもちょっと面白いというか、ちょっぴり明るい感じがいいかもです。

パパさんが、好きになりそうかもwww女みたいな外見なのにwwwショタッ子かわいいよ(*´д`)

やっぱり真夏の夜の雪物語では、優樹菜が一番好きだな[黒ハート]

外見では、愛奈が一番かわいい...いや希美もショタのパパさんまで皆かわいいから大好きだぁ!!

しかしみけおうさんのイラストは素晴らしいですなぁ...胸がでかすぎてちょっと不自然な気もするけどねA^_^;)

しかし次回作のフツウノファンタジーの立ち絵も見れるのでちょっと得した気分かな?

シナリオもまあまあよかったし、BGMとかは世界観にあっていてよかったです(≧▼≦)何回も聴きたくなりますよ?