一言でいえば、そつなくまとまった作品。
激戦が予想された10月に発売されたゲームの一つ。
発売前の段階では、恋チョコ、キサラギに少々遅れをとった印象があった今作。
制作メンバーが大きく入れ替わったPULLTOPの方向性となるのかという思いも個人的にもっていたが・・・。
今回は「クラスメイトは神様だ」というキャッチフレーズでの展開。
作品の質としては悪くないはずなのですが・・・。
どの要素をとっても、平均より少し上、くらいでまとまってしまっているのでしょうか。
突き抜けたところがあまり見受けられないんですよね。
そのせいか小さくまとまった印象を受けましたね。
シナリオの量はどのルートにも均等に割り振られてる感じ。
体験版で印象的だったツクヨミですが、ヒロインの一人としておさまってしまいましたね。
印象的なのはサブキャラクターたちの印象が非常に強いこと。
人気投票1位のイワナをはじめとして、みことやアマテラスなど、目立つキャラクターが多かった。
この作品もキサラギ同様複数ライターだが、個別に入っても出てくる量が減ったとは感じなかった。
また共通そのままの雰囲気でシナリオが展開していったのも好印象。
内容は基本的に日本神話の内容にアレンジを加えてといったところでしょうか。
おおざっぱすぎて表現があっているのかどうかというのはまあおいておくとして・・・。
テキストはすらすら読めるし、神話についても詳しく知らないとわからない、
ということはないので気にしなくて良いかと。
どのルートをとっても、そつなくまとめたなあ・・・。という印象が残ります。
ゆのはな、かにしのレベルを求めてると肩透かしを食らいそうです・・・。
ただ、キャラクターたちの個性が非常によく描写されていますね。
これはどのシナリオとってしても言えることで、
物語全体を通してそれぞれのキャラクターがシナリオを明るく保っています。
私の印象としてマイナスポイントだったのは、主人公の性格です。
猪突猛進、といえばいいのでしょうか。
ヒロインの日tロリに言わせれば「バカ」。
まっすぐなのはいいのですが、少々行動に突拍子がなさすぎます。
ヘタレよりははるかにましなのですが、こちらでも違和感があります。
確かにその行動が最善なのかもしれませんが、ほんとに何も考えないので。
リスクをまったく考えずに行動するのは人間らしくないというか・・・。
雨が降ってる、でも・・・。
というようにワンテンポ置くだけでも印象は違っただろうなというのが私の見解です。
絵は特に気になることはありませんでしたね。
ツクヨミの一番最初のCGが幻想的で好きです。
音楽ですが、ボーカル3曲はどれも良い出来です。
個人的には挿入歌がおすすめ。
BGMを含め独特な感じの曲調ですが、作品に見事にマッチしています。
少ないという印象は受けませんでしたが、もっといろいろなのを聞きたかったです。
前述のとおり、キャラクターは個性豊かでにぎやかですね。
イワナをはじめとしたサブキャラが物語を引き立ててましたね。
惜しむらくはルートがないこと。
短くてもいいので作ってあるとなおよかったかなあと。
さて、点数おば。
シナリオ 18/30点
音楽 17・20点
グラフィック 16・20点
システム 15・20点
キャラクター 9・10点
おすすめ 60・100点
計 135/200点
おすすめが低いのは、「印象に残らない作品」だったからですね。
何か突き出た部分があれば、という作品でした。
それでは・・・・・・・・・・